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野菜スープの効力

日に日に寒さが増すこの季節、温かいスープや鍋で体を温めたくなりますよね!?

野菜たっぷりのスープは体を温めるだけではなく、新型コロナウイルスやインフルエンザなどのウイルス感染から身を守ってくれるだけではなく、がん予防にもつながると言われております。?

 

健康維持に野菜が重要と考えられている理由は、野菜にはがんを予防したり、老化を促進させる「活性酸素」から体を守る「抗酸化物質」が豊富に含まれているからです。

 

活性酸素とは、紫外線や化学合成物質、公害物質、飲酒や喫煙、ストレスなどを発生源とする物質になります。?‍?️

この活性酸素が増えると脳や血管、細胞へダメージを与え、がんの原因になったり、老化を促進させ、免疫力を著しく低下させる事になってしまいます。

 

人の体にはそもそも活性酸素を除去する抗酸化物質を作る働きが備わっていますが、年齢と共にその機能は低下してしまいます。

 

その為、抗酸化物質を野菜から上手に取り入れる必要がありますが、野菜のサラダやスムージーなどといった生の野菜のまま食べると、大事な栄養成分を体で吸収しきれません。

その理由としては、野菜の中に含まれているファイトケミカルを取り出せないからです。

 

ファイトケミカルとは植物の中に入っている全ての植物性化学物質を指す言葉で、ポリフェノールやカロテノイド、含硫化合物など体にとって良い作用をする為に重要な成分となっております。

 

ファイトケミカルの多くは、野菜の細胞の中にあります。

細胞はセルロースという食物繊維の一種で出来た頑丈な細胞壁に包まれています。

ファイトケミカルを取り出すには、細胞壁を壊さなければなりませんが、人間の体内ではセルロースを消化する事は出来ず、咀嚼や包丁で刻んだ程度では細胞壁は破壊されず、細胞の中の重要な成分を吸収できないのです。

 

そこで大切なのが細胞壁を壊す事です。

その為には野菜を加熱することが不可欠なのです。

野菜を茹でるだけで硬い細胞壁がすんなり壊れ栄養成分が中から溶け出して来ます。

つまりは野菜を加熱し、ゆで汁も一緒に飲めるスープや鍋は野菜の栄養成分を効率よく摂取できる食べ方なのです。

 

野菜スープには、ファイトケミカルの他にもビタミン類、ミネラル類などの栄養成分が丸ごと溶け出しているので、生野菜のサラダとは比較にならないほどの強力な抗酸化パワーが得られるのです。

 

最後にスープなどを作る時の注意点としては、基本的に味付けはせず野菜のうまみ成分のみで食べるようにしましょう。

物足りなさや変化をつけたい場合は、しょうゆ、黒こしょう、みそ、カレー粉、岩塩などを加えて食べましょう!