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土用と養生

「土用」とは、春・夏・秋・冬の最後の18日間(立春・立夏・立秋・立冬の前の各18日間、ということもできます)に存在し、その季節を完成させ、次の季節に向かう準備期間です。

今年の土用期間は
冬土用: 2023年1月17日 (火) ~2月3日 (金)
春土用: 2023年4月17日 (月) ~5月5日 (金)
夏土用: 2023年7月20日 (木)~8月7日 (月)
秋土用: 2023年10月21日 (土) ~11月6日 (火)
です。

土用は中国から伝わった「陰陽五行思想」に基づいています。
陰陽五行思想では、自然界は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っていると考えます。季節もこの5つの要素に当てはめて、春は木、夏は火、秋は金、冬は水の気と考えられました。そして、土は季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前18日間に割り当てられました。この時季は土の気が盛んになるとされ、「土旺用事」と呼ばれ、それが「土用」となりました。

この土用の時期は脾が働き五臓を養いますので、脾の働きが悪いと臓全体が弱っていき不調を起こしてしまいます。
東洋医学での"脾"とは西洋医学の"脾臓"という臓器の機能をさすだけでなく、
・エネルギーや血液を作る働き
・エネルギーを身体全体に運ぶ働き
・体液のバランスを保つ働き
これらの機能があります。

特に湿気の多い国土に住む日本人は、脾虚(脾の機能が失調している)の人の割合が他の民族に比べて多いと言われています。
土用というと夏の土用が有名で、特に丑の日は鰻を食べますが、春、秋、冬も夏の土用と同じように脾に良い食べ物や漢方薬を摂るといいです。

生もの、冷たいもの、甘いものの摂りすぎ、脂っこいもの等は控えましょう。
甘いものは「脾」を養い、過ぎるとこれを傷めるといわれます。
人参などの甘みのある野菜、豆類、雑穀などは良いのですが、砂糖や甘すぎる果物、ケーキ、チョコレート、アイスクリームなどの食べすぎには注意しましょう。
また、「脾虚体質」の人は季節の変わり目に体調をくずしがちです。

 

夏土用はすでに過ぎてしまいましたが、各季節に土用がありますので少し今回の内容を頭に入れながら今後の土用の時期は飲食する物など選んでみてください!

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