最新情報

一度つけた筋力を維持するには

 

筋力が低下していくペースというのは、

ある程度決まっています。

たとえば、トレーニング経験のない人が、3ヶ月間の筋力トレーニングを積むと15〜20%ほど筋力がアップします。

では、どの程度のペースで落ちていくのか。

それは伸びたスピードとほぼ同じです。

3ヶ月でつけた筋肉は、運動をやめると、3ヶ月経ったら元に戻ってしまいます。

このペースはトレーニングのキャリアによっても変わります。

10年間やってきた人がトレーニングをやめたとして、3ヶ月で元に戻るということはありません。

積み重ねたキャリアが長ければ、その分、落ちる速度は遅くなります。

もちろん、10年間トレーニングをすれば、その先10年は安泰ということもありません。

トレーニングを完全にやめてしまえば時間とともに確実に筋力は衰えていきます。

一度つけた筋力を維持するには、週1回のペースでトレーニングをやれば大丈夫というデータがあります。

しかし30〜50回持ち上げられるような軽い負荷を使ったトレーニングだけでは、筋力は次第に落ちていってしまいます。それなりの負荷でしっかりと筋力を発揮する日を週1回設ける必要があります。

局面によって大きな筋力を必要とされるスポーツを継続していれば、ある程度の筋力は維持できます。

しかし筋力トレーニングとスポーツでは筋力発揮の仕方が違います。

また、使う筋肉、使わない筋肉がはっきりしてしまうので筋力バランスが崩れて怪我をしやすい状態になることも考えられます。

コンディショニングの点から言っても、競技と並行して筋力トレーニングもある程度のペースで継続した方がよいです。